眠る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです。最近テクノロジーをテーマにしたものに凝ってます)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます あとスターも励みになります!

Long story short, We survived

先日、プリズン・ブレイクの主人公だった役者のFacebook投稿が話題になっていた。彼はある時に自分が太っていた時の画像が揶揄されているのを見かけて、ショックを受けた。

その太っていたのは、彼が鬱と戦うために必要だった食べることの帰結だった。ドラッグでも女性でもなく、彼を救ったのは食べ物だった。自殺をしないように、彼は鬱と戦う人生だった。同性愛ゆえの偏見なども受け、彼は役者業を辞めないといけないほど、追い込まれていた。

そのため、その太った写真は、彼のその頃の記憶を呼び起こした。しかし、彼は言う。

(鬱と戦った)そして太った。だからなんだってんだ。(And I put on weight. Big f--king deal.)

そして、結果的に彼は生き延びた。彼の言葉を借りれば以下だ。

Long story short, I survived.

 長い長い、とても長い苦悩の日々だったのだろう。自殺を何千回と考え、あるいは過去の栄光との間でも苦しみ、とても辛い時間を過ごした。しかし、彼はそれを一言で表す。

「長い物語だった。それを一言で言うならば「生き延びた」

煉獄のような日々を生きた彼にとっては、揶揄は「だからなんだってんだ」と飲み込めるものとなった。もちろん、動揺はする。そして、こたえたからFacebookにも投稿する。

しかし、それでも彼にとっては人の嘲笑はもはや「Big f--king deal(だからなんだってんだ)」なのだ。その言葉からどれほど彼が生き延びるのに必死だったかが伝わってくる。

人は誰しも自分の過去に苦しめられることがある。シャワーをしている時にふと思い返して叫びたくなるほどの。同窓会でぶり返させられ逃げたくなるほどの。寝る前に思い出して赤面するほどの。

それでもあなたは今、生き延びてここにいる。「Long story short, We survived.」なのだ。

そんな時は、彼の「Big f--king deal」という呪文を思い返してみたい。

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以下の記事をきっかけに投稿しました。

www.cinematoday.jp