寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

ファーストチェス理論と恋愛と

「ファーストチェス理論」という考え方がある。

チェスの名人が5秒で考えた手と、30分考えながら打った手は86%が同じ、という話だ。

そこから言えるのは、「長く考えるよりも直感的に思った方法が正しい」としてよく使われる説明である。

しかし、天邪鬼に考えれば14%は異なるのである。その14%の価値は、それはそれで考えないといけないだろう。これによって、大きな戦局が変わる時は、考えることも重要だ。

また、何より「考える」という経験を積むことで得られる「考える力」というのもある。考えるのは疲れる。パワーが必要だ。ファーストチェス理論では、短期間には負荷をかけるが長期に脳に負荷はかけない。しかし、筋肉というのは、ストレスをかけないと成長しないように、脳も負荷をかけないと活性化しない。

そう考えると、じっくり考えるプロセスを得てこそ、短期間でも良い答えを出せる能力が着くのではないか、と思ったり。

ただ、同時にこれは恋愛は別の話で、「この人、素敵だな」という第一印象での一目惚れは、だいたい遺伝子に根ざしたものだから、正しいセンスであることが多く、後々「じっくり考えてみたらありかも」というケースは、14%くらいでしか起こらなかったりする。

そう考えると、恋愛においてはファースト理論は、理にかなった戦略かも。