寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

まだ始まっちゃいないさ

「別れよう」

「・・・。どういうこと?」

「今でもお前のことは嫌いじゃない。でも、やっぱり続けられないよ」

「意味がわからないわ」

「ごめん」

「・・・」

「そんな目で見るなよ。お前の笑顔が好きだった。まっすぐな瞳も好きだった。飲み物を飲みながら喋る癖も好きだった。でも、好きだけじゃ続かないんだと分かった。どこか一緒にいてもつながってない感じがするんだ。わかるだろう」

「ちょっとまって。わからない」

 「別れるっていうと少し身構えちゃうけどさ。ちょっと距離を置くという感じだって考えれば。僕も苦しいよ。昨日は一睡もできなかった。でも、そうしないと2人は前に進めないんだよ。少なくとも俺はこのままじゃどこにもたどり着かない。わかるだろ」

「わからないわ。何を言ってるの?付き合ってもないのに分かれるってどういうこと?」