寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

日曜の朝

日曜の朝、貴方は友人とゴルフがあるからと家を出て。本当は10時に起きないといけないのに、ぐずぐずしていて10時15分になってしまった。日曜の午前のベッドには魔物が住んでいる。ぱっと起きれた試しがない。10時のめざまして目を覚ました私が彼の背中をさすって、彼は「ううん」とドラマやマンガのト書通りの反応をして。ピコピコうる歳iPhoneの目覚ましを私は止める。でも私も眠いから、そのまま彼の背中にくっついて、寝てしまう。用心深い彼は、10時10分にもめざましてをセットしていて。10分の目覚ましは、Jpopの音楽で。日曜の朝はせめてジャズがボサノバで起きたいと思うけれど、まぁ彼が気分よく起きれる音楽なら邪魔はしない。彼はその曲を聞きながら「よいしょー」っと声をあげる。でも動かない。私も、今回はピクリともしない。2回目の目覚ましで彼が起きるのを知っているからだ。だから、本来は1回目は、彼の背中をさすって起こす必要はない。ただ、私は彼の背中にくっついて寝たいから、起こす振りをする。彼はガバッと起きて、洗面台に向かう。彼は寝ている時と起きている時の間がない。デジタルで0と1のように違う。もう少しベッドの上でぐずつけばいいのに、「起きた」と思えば「起きた!」と言って、ベッドから降りてしまう。私はもう少しアナログで、少し寝てる私、けっこう寝てる私、そこそこ起きてる私、まぁまぁ起きてる私を通じて起床に向かう。彼が洗面所で顔を洗う音を聞きながら、私はなんとか自分の携帯に手を伸ばし、メッセージが来ていないかを見て、あとはツイッターFacebookを眺めて、なんとなく頭が冷めてくる。女性は朝から化粧をしないといけないから、その億劫さが尚更、私を朝を苦手にする。彼が顔を洗ってトイレにいっている間、私は携帯を眺めているだけ。彼はその後、冷蔵庫を明けてペットボトルの水を飲んで、ロールパンを電子レンジで温める。昨夜、近所のコンビニで買ったロールパンで、元もと彼はロールパンを「カロリーの塊」といって食べなかったけれど、私が食べているレーズンロールパンをつまんで気に入ったらしく、最近の彼の朝食となっている。レーズンがあるから許容できる、とのことだ。基準はよくわからないけど、何かをするにも自分を納得させる理由がいるのだろう。そして、電子レンジが焼けて、彼が、自分のコーヒーを入れる。そして、私にもネスカフェドルチェグストの渋みがないコーヒーを入れてくれる。なんという名前だったか忘れた。それが入れ終わったら、彼は私を呼びに来てくれる。そして、私は「はーい」と言いながらベッドから降りる。そして、日曜のけだるい朝が始まる。