寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

ガムランボールの効用

ガムランボールを買った。

バリで古くから伝わる楽器のガムラン。その音色を奏でるとされている真鍮のボールをガムランボールというという。

いわば、古くからの楽器を模した鈴のようなアクセサリーだ。振るとシャランという音が心地よい。それをネックレスにして購入した。

現地では「夢の玉」とも言われ、いくつでも願いを込めることができるという。三十路にもなってこのようなものを買ってしまうというのはどうかと思うが、その音色がとてもきれいでつい買ってしまった。

こういったアクセサリーが願いを叶えてくれるとは思わない。ただ、これを見る度に、「願い」を思い出せるということが、このようなアクセサリーの効用ではないか、と思う。

流れ星をみた時に願い事を言えれば願いが叶う、という話を紐解けば「流れ星をみた瞬間に言えるような願いを持っている人は、普段からその願いを強く願っている人なので、それほど強く願っている願いはいつか叶う」といった意味合いで解釈できるような。

昔、日本で流行ったミサンガも近い意味合いを持っているのかもしれない。

とはいえ、恋愛運があがるというパワーストーンなどを付けていると詐欺師に狙われるという話も聴く。「そのような石を信じてしまう」ということは、詐欺師にとって「詐欺話にひっかかりやすい」というフラグにもなるからだ。

逆にこれを使って男性を評価できないかな。

ベッドで、このガムランボールをみた男は、「これなに?」と聞くだろう。シャラン、と音がするのだから。

そして私はこう返す。「これは願いがかなう鈴なの。あなたはどんな願いを叶える?」。

そこで、素敵な願いを言ってくれる人を探して見ようか。「あなたとまた会えるように」なんていうクサイ、甘いセリフを言ってくれる人が良いな。たとえ、嘘でも。

そんな願いをこの鈴に込めてみようか。