眠る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです。最近テクノロジーをテーマにしたものに凝ってます)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます あとスターも励みになります!

トゥコが吸っていたもの

ブレーキングバッドというアメリカのドラマがある。運命の歯車によって最高の麻薬を作ることになる化学教師のドラマだ。

そのシーンの1つに、その麻薬を試したマフィアが、最高に興奮するシーンがある。「タイ、タイ、タイ、Yeah!」と叫ぶというシーンは「こんなに気持ちよさそうに麻薬を吸っているシーンはない」というほど絶妙なシーンだ。そのシーンがあまりにも絶妙で、着メロさえも出ているほど。

そのシーンをみて、僕は、なんとかあのシーンをモノにしたいと思った。ただ、麻薬を決めるわけにはいかない。違法なことはしない。

ではビールか?違う。ビールは気持ち良いが「タイ!タイ!タイ!」と叫び狂うほどではない。では、ケーキか?もっと違う。ケーキもうまくて卒倒しそうな時があるが、「タイ!タイ!タイ!」とはならない。それならむしろ、辛い麻婆豆腐の方がいいだろう。

ということで僕はコカコーラを振って、吹き出した泡を鼻の中に入れてみた。「タイ!」と僕は叫んだ。想定以上にウォシュレットの水圧が強かった時の声にそれは似ていた。「タイ!タイ!タイ!Yeah」とは程遠かったが、麻薬にせよ、コーラにせよ、ウォシュレットにせよ、やりすぎると体を壊すということは体感できた。