保険で不倫が経るメカニズム
ハーバード大学は78年かけて、人々の幸せに関して調査してきました。それは、どのような要因が人の長寿と関係があるか、という調査です。
数百人の大学生からスラムで住む人々まで多くの人を対象にし、アンケートやインタビュー、健康診断を継続的にしました。
そして、その長い調査の結果、もっとも健康で幸福だった要因は「家族や親友など身近な人との関係性の強さ」ということがわかりました。それは、数ではなく「太さ」が重要でした。
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この調査を元に、2017年、ある保険会社が、ある商品を出しました。それは「身近に信頼できる人は掛け金が安い」という商品です。つまり、ハーバード大学の調査では、「身近に信頼できる人が多い人は長寿」になることがわかりました。よって、親友や家族との関係が良い人は、病気や疾患になるリスクも少ないわけです。そのため、保険n掛け金も安くすむようになります。
しかし、ポイントは「身近に信頼できる人がいるかどうか」をどう判断するかです。この判断を誤れば「孤独な人に掛け金の安い保険」を売ってしまうことになり、保険会社は損をします。
この保険商品は、その問題をどう解決したか。それは、「保険の支払い先に、自分以外の2人を選ぶ」ことができれば、入れるという仕組みをとっていました。つまり、その人に信頼できる人がいれば、保険の払い先にその人を選べるというわけですね。
結果、この保険は親友同士でお互いに入り合う人たちが増えました。また、結婚はしていないカップルたちも夫婦たちも入るようになりました。結果、この保険に相互に入っていることが、お互いの信頼の証になりました。その結果、不倫は格段に減りました、とさ。「本当に私のことを愛してるなら、この保険の払い先を私にしてよ」という文句が流行語にもなるほどの世の中になりましたとさ。