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寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

かき氷の正しい食べ方

かき氷が好きだ。

どれくらい好きかというと、夏といえばかき氷しか思い浮かばないほど好きだ。海はかき氷を食べる場所だし、デザートはかき氷かそれ以外でしか考えられない。

主食をかき氷にしてもいい。ただ栄養価が問題なので、野菜を混ぜるといいかもしれない。少なくとも朝食だけかき氷にするくらいなら栄養の偏りも起こらないだろう。問題としては、朝から身体に冷たいものを食べると身体が驚いてしまう、という点。もう1つは、朝からカシャカシャ氷なんか削ってられないということだ。それを除けば朝食がかき氷でも誰も困らない。

氷は、よりきれいな場所の氷が良い。エビアンも良いが、できれば日本の軟水が良い。飛騨高山でも南アルプスでも足利でもどこでも良いが、いや、どこでもよくないが、山の中の鳥の声とサンサンと輝く太陽を浴びながら流れる水でつくったかき氷がうまい。空輸された水は空輸される途中で水が死んでしまうのだ。だから、きれいな日本の川の水で作った氷が良い。最高なのは、四国の四万十川の水で作った氷だ。できたての氷を食べるために四万十川まで水を取りに行ったほどだ。そして凍らして自分でシャカシャカした。あの氷のうまかったこと。実際のところはそんな味に代わりはないのかもしれないけれど、雰囲気だ、雰囲気。イキフンというやつだ。

最近は、マスカルポーネやマンゴなどいろんなシロップをかけるかき氷がでてきているが、王道はイチゴか宇治金時だろう。これは誰も反論しないハズだ。ただ、実は通は違う。通はシロップをかけないのだ。氷だけを食う。これを本当の通の食べ方。そして、カクテルが暖かくなる前に飲むように、かき氷も溶ける前に一気に食べることが肝要だ。頭痛が起こるくらいのスピード。電光石火でかき氷を食う。それこそがかき氷をうまく食べる秘訣だ。

かき氷は手で食べる方が正統派だ、というかき氷原理主義の者もいるときいたが、俺は賛同できない。かき氷は冷たいまま食べるのが粋なのであり、手で食べると溶かせてしまう。ゆえにスプーンこそが正当な食べ方だろう。ただ、スプーンも「量が取れない」という課題もあり、その指摘はごもっともだ。そういう意味では、昨今、流行りのかき氷を削った機械でそのまま食べる、という食べ方は、ある種の正しい食べ方なのだろう。

なお、最後に、かき氷に氷をトッピングすることもおすすめしたい。それによって、かき氷の冷たさをよりいっそう引き出させることができるからだ。

その時のセリフはこうだ。「かき氷をロックで」