寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

真夏のタクシー

暑い日差しに負けてタクシーに乗る。タクシーは渋滞に捕まり、のろのろと走る。

社内で今日中に作らないといけない資料の構成案を考える。窓の外では蜃気楼が経っている。今年の夏は暑い、とは本当だったようだ。

考え事をして、気がつけば渋滞が過ぎていて。車は並木通りを走って会社に向かう。ただもう5分はかかるだろう。

そして、ふと気づく。運転手さんが話しかけてこなかったことに。つい好奇心がでてきて聞いてしまう。

- お客さんがはなしかけて欲しい人か、話しかけてほしくない人かってわかるんですか?

- そりゃわかりますよ

- どうやって?

- 話しかけて欲しい人は、自分から話をしてきます。「今日は暑いですね」とか。話しかけてほしくない人は自分からは話をしないです。

なるほどな、と思った。

なんだか物事を複雑に考えていたのかもしれない。資料の構成ももう少し考えそうかな、と思いながらタクシーを降りた。