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寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

パンツ時計

2016年秋、画期的な商品が発売され、日本中の話題となった。ポケモンGOを超えるほどの反響であった。

その商品は「パンツ時計」という。時計にパンツがついているという商品だ。

これは、「時間を調べるのは携帯で」という人が増え、時計が売れなくなったことを憂いだ時計メーカーの苦肉の策がこれだった。

時計の裏のカバーを空けるとトランクスが出てくる。バージョン違いとしてはブリーフもある。発明者は、昔のエロ本にTバックがついていたことから発想を得たそうだ。

これによって、男性は、町中でお漏らしなどでパンツを汚した時もすぐに履き替えることができるようになった。また、徹夜の時も替えのパンツとして重宝した。なお、男性向けしかなく女性向けの登場が待たれたが、まだ男性版しか出ていない。

これは男性が潜在的にずっと必要としていたものだった。

 「時間がわかる上にパンツがついているなんて!」という驚きの声をもって世間に受け入れられた。

「いつも身近にあるパンツ」。これが男性が、生涯胸に秘めていた夢であり、希望であり、念願だったのだ。

なお、これに便乗して、パンツメーカーは「時計がついたパンツ」を売り出したが、これはとんと受けなかった。パンツを見ている時は時間を気にしたくなかったのだ。男は、ゆっくりと用を足したいのであろう。