寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

Appleの発表会とオリンピックの共通点

本日、iPhone7が発表された。日本時間の深夜2時から、Appleの発表会はAppleのサイトで生放送で流された。

毎年行なわれるこのイベントは、さながらWeb上のお祭りだ。夏の終わりの風物詩といってもいい。ジョブズがいなくなっても祭ばやしは続く。

今年も「iPhoneがでる」と分かっていても、iPhoneの発表に触れられるとワクワクする。それはまるで100メートルリレーでウサインボルトの勝負を見ているような。勝つとわかっていても、ハラハラする。また、勝つと分かっていても、そこにはカタルシスが存在する。吉本新喜劇のお約束のように「勝つと分かってても勝つことの心地よさ」というのは存在するのだ。

そう。このAppleの発表会はもはやオリンピックさながらの臨場感と興奮、そして一体感を感じさせてくれる。

Web上ではツイッターやブログ、Facebook、あるいは会社のチャットで、このイベントの投稿が行われる。そして、個々人が好きなことをいう。

- このApple watchはいいね

- このEarPad、チンアナゴみたい

- ライトニングコネクタからの充電ださすぎる!

- マリオ!マリオ!マリオ!

- ポケモンGOポケモンGOポケモンGO!

- one more thing! one more thing!(は、もうないけれど)

と大騒ぎである。それは本当にサッカーを応援する人たちと変わらない。熱狂と落胆がそこにはある。

村上春樹は言った(うろ覚え)。

安全な地帯から、好き勝手いうことほど気持ち良いことはない

と。これは、プロ野球の試合を家でビールを見ながら、好き勝手文句をいうことを刺して言っているのだが、今回にも当てはまるだろう。ベッドの上で寝転びながら、好き勝手新製品の文句をいう。それほど気持ちの良いことがあるだろうか。

なお、「この発表会、日本でもう少し早い時間にやってくれればバーで見れるのにね」という話を友人としたが

- いや、これはパジャマで家で見るのがいいんだよ

と言っていた。そうなのかもしれない。Appleの発表会は渋谷のスポーツバーで見るイメージはあまりないかもしれない。

もしあるとしたら、二子玉川にあるスターバックスの実験店舗の「ネイバーフッド アンド コーヒー」で個々人がMac bookで見て騒ぐ方が適しているだろう。イヤホンで皆が聞いているため静まり返った世界の中、キーボードの音だけがひびき渡る。その後、パレードとして道玄坂でみながiPhoneをかざして歩く。まぁ、それはそれで楽しいかもしれない。

このように、オリンピックは人に夢を見させてくれるように、Appleの発表会は世界のギークスたちに夢とロマンを見させてくれる。これはまさに未来を魅せてくれるイベントなのだ。

ただ、オリンピックと違うのは、その興奮を手にすることができるという点が秀でているのだけれど。