眠る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです。最近テクノロジーをテーマにしたものに凝ってます)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます あとスターも励みになります!

バカに救われる

電車に乗っていると小学生たちの会話が聞こえてくる。

「男子ってほんとにバカよね」

思わず、そのセリフに同意をしてしまう。

- ほんとうに男はバカだ。

あんなバレバレの嘘をついたり、馬鹿らしいことにお金を使ったり。

でも、と思う

でも、そのバカなところが男の魅力でもあるんだろうな、と思う。

風邪を引いた時に10個もヨーグルトを買ってきて。そんなにも食べられないのわかってるじゃないか。

酔っ払ったら喧嘩していることも忘れて甘えてきて抱きついてくる。朝はあんなに喧嘩していたのに。

自分の思考回路と違う生き物がこんなにおもしろいと思っていなかった。なんだか動物みたいだ、と思う。

小学生たちは、引き続き、男子が休憩時間にしているくだらない遊びに対して文句を言っている。

小学生よ。わかる。男はバカだ。

- でも、大人になれば、そのバカに救われることもあるよ

ランドセルに向かって私はつぶやく。

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今回の投稿は友人のInstagramのコメントから発想を得て書きました(非公開の投稿だったので、引用はしませんが)。