寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

デタラメな体重計

その体重計はデタラメだった。どうデタラメかというと、正しい体重を教えてくれないのだ。

乗る度に1キロ増えたり、2キロ減ったり。ひどい時は10キロ増えたりする。

しかし、その体重計が、2017年にばか売れした。ポケモンGOを超えるヒットとなった。

人々はその体重計を愛用した。ご飯を食べすぎた日なんかはそれに乗って、「あら、あんなに食べたのに、体重増えてない」と自分を騙すことができた。

あるいは、気に食わない体重だと乗り直して自分が望む体重にすることができた。

人は実は自分の本当の体重なんて知りたくなかったのだ。だから、このデタラメな体重計はその人々の願いを叶えることができた。

なお、その体重計では100円を入れると、必ず10キロ低い体重を出してくれる。貯金箱としても活用できるだろう。