寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

何に期待してるの

仕事からの帰り道。週末。時間は終電近く。

冷えたレンガ道を塞ぐように歩く4人。2人の男と2人の女。年齢は20代なかばだろうか。若いが、新卒に見えるほど新鮮さもない。

4人が固まりで歩いているところを見ると、グループだろう。同僚か、友達か、それ以外か。

通り過ぎる時に、会話が耳に入る。

- 何を期待しているの

最後の語尾を伸ばすように女が男を指さしながら言う。もちろん笑いながら。グループはきっと合コン後のメンバーだろう。

男は照れくさそうに笑う。

男は何に期待しているんだろう、と思う。

女性は、見えない力への期待をする。たとえば、七夕への祈りであったり、あるいは、おみくじであったり、占いであったり。女性の方が、そのような不可思議なご縁への期待は大きい。

それに比べると、男は何に期待しているのだろう。

むしろ、期待以外のことはしてないんじゃないかな、と思った。

人によって、その表現を「夢」や「希望」と言い換えるだけで。少年よ、期待を抱け