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寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

恵方巻きのノルマ

「コンビニ店員に恵方巻きのノルマ」というニュースを見た。バイトでも「今年は10本予約をとってこい」と言われて、予約が取れないと給料からその分を年引きされてしまうって。

実は私もコンビニ店員なので、そのニュースは他人事ではなかった。「そうそう、うちも!」って。うちは、ニュースで言ってた10本よりも少ないけれど、3本を予約しないといけない。1本300円だから、3本だと900円だ。1時間のバイト代が消えてしまう。

どうしようかなーと思った。憂鬱だ。

1本は自分で食べてもいい。お父さんも食べるだろう。あと2本。もう1本はアキコにお願いできるだろう。このあいだ漫画も貸してあげたし。

あと1本は誰に売ればいいんだろう。

この3日、考えたけれど、思いつかなかった。仲の良い友達は2人しかいない。アキコとアヤだ。でもアヤはお金がないから買ってくれないだろう。

あ、そうだ!ダイスケにあげよう。

ダイスケはいつも靴にお金を使ってお金がないだろうから、私が買ってあげよう。プレゼントだ。

一ヶ月ぶりのLINE。最初はなんて送ればいいかな。「久しぶり!節分だね。恵方巻き食べた?」かな。「バイトで買わされてさ、恵方巻き余ってるんだけどいらない?」って言えば変じゃないよね。

ダイスケ恵方巻き食べるかな。かんぴょう食べれるかな。どんな服を来て渡しにいこうかな。

あ、そうだ!バレンタインもチョコのノルマがあればいいのにな。