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寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

電車でポッキー

電車に乗っていた。昼だったので、そこまで混んでいない。電車というのは朝の通勤タイムと夜に帰宅時間に混むもので、他は空いているのだ。

人はまばら。そこで女性が1人、窓側に立っていた。大学生くらいだろうか。ジーンズに黒のダウン。黒髪のボブ。

その人が、おもむろにカバンからポッキーを出して食べ始めた。

昨年末は「電車内でメイクは駄目」といった広告が物議を醸し出していた。しかし、食事に関してはどうだろうか。

メイクと同じ理屈でいえば「電車に乗っているのはあなただけじゃないので、他の人に配慮した行動を」ということだろうから、ポッキーを食べるのも控えた方がいいのだろう。

しかし、電車でわざわざお菓子を食べるということは、よっぽどお腹が空いていたんだろう。もしかしたらこれからマラソンや試験があって、カロリーを確保しておかないといけないのかもしれない。

もしこれが唐揚げ弁当などの匂いが強烈なものなら、顔をしかめたかもしれないが、ポッキーなんてかわいいものだ。お菓子のクズをこぼしてスーツに付けるのは避けていただきたいが。

お腹がどうしても空いた時に電車内でこっそりポッキーを食べる自由くらいは今後も持ち続ける世界であって欲しいなと思った。自由の名のもとに多くの血が流されたフランス革命を我々はいまいちど思い返さないといけない。自由は守り続けるものなのだ。

ポッキーゲームをし始めたら、チョップするけど。