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寝る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます

歯ぁ食いしばって、寝る

先日、ナインティナイン岡村隆史氏がこのような話をしていた。

キングコングの西野さんがInstagramで、セフレを募集していた

彼はそれに驚く。何か意図があるんじゃないかと推察する。ただ同時に、羨ましいと考える。もしそのようにして素敵な方と出会えたらうれしいと思うのは、当然だろう。

そうして、羨ましさと自重の葛藤の末、彼はこう言うのだ。

「歯ぁ食いしばって、寝るしかあらへん」と。

どれだけ自分がそれをしたくても我慢。歯を食いしばり耐えて寝る。

これは芸人の坂田利夫さんのエピソードからきている。ストリップ劇場にいった坂田さん。魅力的なストリップを見た後輩が「たまりませんわ。どうします」と言ったところ、坂田氏が「歯、食いしばって寝るだけや」と回答したことに由来する。いくら素敵な人がいても、手を出してはいけない相手ならば、我慢して寝るしかない、ということである。

ストリップ劇場にもよらず、人生では、そういうことはある。

たとえば、既婚者に恋をしそうになった時。あるいは、競合他社がグレーな手段で業績を伸ばしている時。または、自分より出自が良い人に羨望を抱いてしまう時。別れた恋人に連絡をしそうになった時。

そんな時に我々は歯を食いしばる。泣いてもしょうがない。ぐっと我慢して耐える。欲望を振り切る。

だから、あなたの隣で寝ている人の歯ぎしりがうるさくても、少しやさしくみてあげてほしい。もしかすると、彼/彼女は、歯を食いしばって生きているのかもしれないのだから。