眠る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです。最近テクノロジーをテーマにしたものに凝ってます)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます あとスターも励みになります!

人生の満足度とは何できまるか

「人生の満足度って何で決まるか知ってる?」

「なんだろう。どれだけお金をもってるかとか?」

「違うよ。結婚生活の満足度と比例するんだって」

「へー。面白い。仕事とかじゃないんだね」

「だね。で、さらにおもしろいのが、結婚生活の満足度は何と関係していると思う?」

「うーん。喧嘩しなかったとか?」

「奥さんの幸せ度なんだって」

「!へーーー」

「面白いでしょ」

「面白い。全日本奥さん組合のプロパガンダかと思うほど面白い」

「つまり、夫は、もし自分が幸せな人生を送りたいならば、奥さんを幸せにしてあげるといいんですよ」

「これは示唆に富みまくるね。まずソクラテスが悪妻を持てといった(家に帰りたくなって仕事をするの意)命題の意味は何か。アウトプットはときに自分の幸せと相関しないという意味なのかもね」

「あとはGive and Giveの精神がここにも裏付けられたね。もしあなたが何かが欲しかったら、まず与えよ。昔の人は正しかったんだなー」

ゲーム理論的にも正しいね」

「逆に奥さんを不幸にしたら自分も不幸になるのかな」

「そういうことだろうね」

「不倫をしている時、あなたは、すでに不倫されているのだ、ということ?」

「おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ、ってやつですね」

「結婚してない人はどうなんだろう?」

「結婚して幸せな人よりは不幸せだけど、結婚して不幸せな人よりは幸せなのかもね」

「なかなか検証しにくい仮説ではあるね」

「奥さんは、自分を幸せにしてくれる人と結婚するといいんだね」

「それはどのようなところを見ればわかるんだろうね」

「さっきの理論でいえば、自分があいてを幸せにすれば、相手も自分を幸せにしてくれるわけだから、「このひとを幸せにしたい」と思える人と結婚するといいんじゃない」

「ただ、それって要は、その相手も自分を好きになってくれないといけないので、それはそもそもハードル高いよね。自分が幸せにしてあげたい人=理想の人に近いから、そういう理想の人に振り返ってもらわないといけない」

「うーん。こちらが幸せにしてあげたいと思ったら無条件でOKしてくれる相手だといいかもね」

「人間だと難しいから動物とかはどうだろう。少なくとも猫より犬の方が、OKはしてくれそうだね」

「このロジックは哺乳類以外にも効くかの検証をするところからまず始めようか」

「あと犬と婚姻届を出せるのか渋谷区に電話してみるね」

「その前にまず目の前のこの残業を片付けようか」

「その方が今今の人生の幸せはあがりそうだね」

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以下の記事から発想を得ました

 

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