2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ニュースで、亡くなった息子さんのiPad解除がAppleに拒否されたというニュースがありました。もっとも拒否されたわけではなく色々と手続きが必要という話のようですが。 それを聞いて、それは可哀想なことですが、それでも必要な書類を用意すれば開くことが…
サバイバルゲームは紳士のスポーツと言われる。 そもそもサバイバルゲームとは何か。代表的なルールはこのようなものだ。2つのチームに分かれ、相手の陣地にあるフラッグを取るゲーム。攻防では、モデルガンでBB弾を打ち合い、当たったら退場。お互い撃ち合…
シャーデンフロイデという単語がある。ドイツ語で「他人の不幸を聞いた時に感じる喜び」を意味するそうだ。 Wikipediaには、 日本語で言う「ざまあみろ」の感情であり、日本でのシャーデンフロイデの類義語としては「隣(他人)の不幸は鴨(蜜)の味」、同義…
ミキとの旅行がパーになった。 ハワイがパーに。 その事実を知ったのはニュースだ。ニュースでチケットを買った代理店の倒産が報道されていた。でも「なんとかなるだろう」と思っていた。でも、なんともならないことを昨日、知った。1%くらいしか返ってこな…
「あ、違う」と気づいてしまった。いつもと違う。 彼女が僕の家から会社にでかける時、彼女は「いってきます」と出かける。その時に彼女は僕に軽くキスをして出かけていた。でも今日はそれがなかった。「たまたま」と見過ごしそうなソレだったけれど、そこか…
雨の日だけ彼女はココアを飲んだ。 どうして雨の日だけ飲むの、と僕は聞いた。 「ココアはカロリーが高いから太るんだよ。だから雨の日だけ飲むの。そうすると雨の日が少し楽しみになるでしょ」 彼女なりの処世術だった。嫌いな雨の日を好きになるための。そ…
小学生の頃、「新しい発音って世の中にあるのかな」と考えたことがあった。 つまり50音で表現できない音だ。英語の授業で「ヴ」という発音を知って、「他にも、知らない発音があるんじゃないか」と思っての発想だった。 そして、自分でいろんな発音をしてみ…
2021年、日本国民のストレス度は急速に高まっていった。経済成長の鈍化と少子化によるによる街の停滞感、それに伴う競争力の低下による賃金低下、オリンピックが終わったことによる脱力感。夢と希望を失った街は、世紀末さながらだった。 そうして、人の愚痴…
その靴の名前は「スタンスミス」といった。 中学生の僕たちにとって、靴は「ナイキ」や「ニューバランス」とブランドで呼ぶのが一般的だった中にあって、スタンスミスはスタンスミスと呼ばれていた。アディダスとは呼ばれずに。 テニスプレーヤーのスタンレ…
お母さんから「これがラインよ」と教わったものが、「ラインじゃない」と気づいたのは、中学生になってからだった。 それまでぼくは、ショートメッセージをラインと教わってきた。テレビで緑のラインの画面がでた時に、僕が「あれライン?」と聞くと「あれは…
今更、東京ラブストーリーを見ていた。古き良き時代の月9の恋愛ドラマだ。 このような青春ドラマなどをみていると、いわゆる「胸が締め付けられる」ような気持ちになる。自分が選ぶことのできなかった眩しい選択肢を見せつけられて「自分の青春とは違う」と…
東京女子図鑑をAmazonプライムで見ていた。 一部で話題になっているドラマで、もともとは雑誌「東京カレンダー」の連載だったもの。それが人気でドラマ化された。 ストーリーを引用すると以下だ。 主人公・綾が23歳で上京してから40歳になるまで、東京だから…
道を歩いていると、女の子が歩いていた。母親と2人で。 女の子は大きめのぬいぐるみを持っていた。自分の身体の1/3くらいのぬいぐるみ。うさぎだろう。 それを大事に持ちながらてくてくと歩く。母親の歩くスピードに負けないように。 少しぬいぐるみを道にす…
特別お題「おもいでのケータイ」 最初に買った携帯はIDOのC201Hだったように思う。cdmaOne端末ということで鳴り物入りで登場した端末だ。音質が良いということで「携帯電話と気付かない!」という声も聞かれた。 その電話につけていたストラップが原因で僕は…
ここ数年、自撮りのブームがどんどん加熱してきている。 FacebookやInstagramなどのソーシャルが台頭し、写真をあげる機会や場所、ニーズが高まった。人は行った場所で自撮りをし、承認欲求を満たす。 そのための道具も生まれた。まるでゴールドラッシュのジ…
電車に乗っていた。前の座席に座っている人たちを見た。 みながみな、携帯かiPadを見ていた。1人は寝ていたけれど。 「携帯ばっかりみてる」なんてつまらないことは思わない。ぼーっと電車の天井を見ているよりも、スマートフォンで2chまとめでも読んでいた…
「何か食べたいのある?お肉だっけ」と僕は聞く。 「お肉いいですね。お肉いきましょう」と彼女は言う。 仕事でお世話になった同僚にお礼としてランチをごちそうすることになった。彼女のように「食べたいもの」がある人は助かるな、と思った。世の中の7割く…
先日、以下の記事が話題になっていた。 »世界史サイトがすごい!紀元前4000年から、1年刻みで各国の国名と指導者が分かる! - Togetterまとめ 従来、世界史は「西洋」「中国」といった形で場所にフォーカスして歴史を学んでいた。そのため、ローマ帝国がある…
まるで自分を切り売りするかの女性がいる。 Twitterでシモネタなどの過激な発言をして注目を浴びる。あるいは、町中で奇抜な格好をして笑われる。彼氏に強がって振られてしまう。 彼女がどこまで意図してやっているのかわからない。恐らく半分はわざとで、半…
椎名林檎が作詞作曲した最新曲に「おとなの掟」という歌がある。ドラマカルテットの主題歌となっている歌で、歌うのは、ドラマの演者さんたちだ。 その最後のフレーズは おとなは秘密を守る というものである。 - そうだよなぁ と強く同意してしまう。大人は…
いつも灯りが灯っている家があった。夏は窓を明けているからだろう。たまに笑い声も外に漏れてくることもあった。 男はその灯りが好きだった。 駅から遠い男の家。畑と空き家ばかりの帰り道。 そんな帰宅途中にあるその一軒家の灯りは、男にとっての灯台のよ…
いやー、大変やで。えらいことや。何が大変やというとホワイトデーやで。ホワイトデーってなんでんねん。 調べたら、日本だけの習慣らしいな。お菓子やさんが仕掛けたんやて。商売うまいなー。やりよるわ。ただ、お陰様で、ホワイトデーって何をあげたらいい…
やさぐれて歩いていた。 なぜなら恋人と別れたからだ。恋人と別れた男は、例外なく、やさぐれてあるく。道端に落ちている空き缶を蹴飛ばすように。月に吠えるように。 すると、ぽつんと花屋さんを見かけた。普段ならあまり気にも留めないが、今日はそのまま…
年度末だからか仕事が忙しい。忙しいからミスもしてしまう。すると更に忙しくなる。 そんなことで、毎日終電帰りが続く。終電を逃さないうちは、まだ大丈夫、となんとか自分に言い聞かせている。 でも、今日はとうとう終電を逃してしまった。そもそも、20時…
なぜこのスーツを着る時だけ、お腹が痛くなるんだろう、と思っていた。 4回目にお腹が痛くなった時は、思わず「このスーツは呪われているんだろうか」とさえも思った。こういう時、どこにお祓いにいけばいいんだろう?と検索さえもした(お寺がいくつか見つ…
付き合い始めた翌日に、「ねえ、NDA(秘密保持契約)を結びましょう」と彼女が言い出した時、最初は何を言っているのか理解でいなかった。NDAって、仕事でしか聞いたことがない。会社同士でお仕事をする時に、大切な情報などをお互い漏らさないように結ぶ契…
残り香に魅せられていた。 たまに自宅マンションのエレベーターで、その残り香があった。朝の出勤時や仕事から帰ってきた深夜に。甘く優しい香りで、仕事帰りにその匂いをかいだ時はとても癒やされたものだ。 そうして、僕はその香りに恋をしていった。こん…
「写ルンです」が、いま改めて人気らしい。 あのフィルムの雰囲気が良いのだろう。当時、使っていた人間からすれば、手巻きや現像のメンドクサさは懲り懲りだが、若い者には、それ自体が新しく珍しいのだろう。 だから、温泉旅行に彼女が「写ルンです」を持…
彼女と別れた理由は何だったのか。うまく思い出せないのは、「これ」という理由が明確にはなかったからだろう。 2年付き合うと、お互い倦怠感もでてくる。仕事で疲れている時はギスギスする。たまには喧嘩もする。かたや少し気になる人ができた。そうして、…
インターネットのサービスを使う時に、「IDを決めてください」と言われる時がある。たとえば、「taro218」みたいなものだ。 そんな時に、ふと思い浮かぶ単語が「tokei(時計)」というキーワードだ。自分自身、時計にそこまで関心はないので「なぜ時計という…