眠る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです。最近テクノロジーをテーマにしたものに凝ってます)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます あとスターも励みになります!

Amazonダッシュボタンで誰がくる?

Amazonから、Amazon Dash Button というものがリリースされたらしい。 いわば「ボタン」。

ボタンごとに「アリエール」や「リステリン」など日常品が設定されていて、ボタンを押すとそれが届く。

事前に、自分が「ボタンで買いたい商品」のボタンを買っておく必要がある。500円で、初回オーダー時に、そのお金は総裁される。

そのボタンは冷蔵庫や洗濯機の横においておこう。それを買いたくなった時は、そのボタンを押せば注文ができ、家に届くという話。ボタン1つで届く。なんだか魔法みたいだ。

何より、便利さというよりも「ボタン」という概念がかわいい。

我々がもっとも身近なボタンは、ファミレスのボタンだろう。あれを押せば誰かがやってきてくれる。まるで魔法のランプ。

このボタンもそんな風に誰かを呼び出せればいいのに。

カナダで働く彼や、昔に別れたお父さんだったり。

卓上のボールペンをカチカチしながら考える。でもちょっと違うな、と。

彼は突然来てくれるからいいんだ。ボタンを押したから来る彼は、それはやっぱり何か違う。「来たいから来たよ」と来て欲しい。

サンタクロースだって、煙突からこっそり入ってくれるから風情があるのであって、アプリでサンタを呼び出してUBERで乗り付けられたら嫌だろう。

そう考えると、Amazonのダッシュボタンで届くのは、洗剤だけでいいのかもな。

彼の家に花が届くボタンボタンがあればもっと素敵かもな。