満員電車の解決方法
満員電車はもはや現代の町の病である。治る見込みのない病。オフピーク通勤が始まったところで、田園都市線の混雑は何も緩和されない。
しかし、2018年、ある鉄道会社が行った試みが時代を変えた。その試みによって、朝の満員電車が驚くほど解消された。それはこのような試みだった。
- 男性専用車両を作ったのだ
あなたは「どういうことだ?」と仰るだろう。その疑問はごもっともだ。男性車両を作ることがなぜ満員電車の解消に繋がるのか。
メカニズムはこうだ。
それは「男性はそこしか乗ってはいけない」という仕組みにしたのだ。しかし、それだと男性だけが差別を受ける。そのため「女性は女性専用車両にのらないといけない」と分けたのだ。
従来の「女性専用車両は性差別だ」という問題を逆手にとって、両方の性別に電車自体を分けた。
それを聞くと「変なの」と思うかもしれない。しかし、よく考えるとトイレやお風呂は男女別々ではないか。だから電車も男女別々でもおかしくはない。そういうことなのだ、きっと。
そして、この試みによって、何が変わったか。
男性は満員時間を避けるようになったのだ。
なぜなら、「満員電車の時間にのると、おっさんばかりが載った車両でおしくらまんじゅうをしないといけない」ということになる。それは、世の中の男性にとって、想像よりも辛いことだったのだ。おっさんで埋め尽くされ、加齢臭で溢れた車両はあなたが想像するよりも、煉獄に近い感情を呼び起こした。
まさに man in 電車である。
そのため、一気にオフピーク通勤が加速し、また、早朝通勤や自転車通勤の人が増えた。
それによって、この通勤電車は満員電車を解消したのだ。