眠る前に読む小話

寝る前に1分ほどで読める小話です(フィクションとノンフィクションまぜこぜです。最近テクノロジーをテーマにしたものに凝ってます)。読者になっていただけると欣喜雀躍喜びます あとスターも励みになります!

異国でみるべきはツイッター?インスタグラム?

遠い異国の首都からさらに飛行機を乗り継いでたどり着く街で宿をとる。 「とれるチケットならどこでもいい」と考えた旅行だったけれど、思ったよりもワイルドな街に降り立つことになった。英語もうまく通じないし、そもそも空気だって日本と違う。水が国によ…

テクノロジーで花見はどう楽になった?

テクノロジーによって我々の生活はとても便利になったと言われるけれど、実際、便利になったものは少なかったりする。花見なんて、なにも便利にならばい。 たとえば、週末に花見を予定したとして、「週末の天気は?」と簡単にインターネットで調べられるよう…

デジタルに保存された思い出

男は、何度も何度も同じ映像を見ていた。 それは、ディズニーシーの映像だった。動画には女が映っていた。 インディ・ジョーンズ・アドベンチャーというアトラクションの行列に並んでいる2人。ポッキーを食べながら、カメラの方に話しかけている。男の声だけ…

ナッツアレルギー

飛行機に乗っていると離陸前にこのようなアナウンスがあった。 「この機内には、ナッツ類に強いアレルギーをお持ちのお客様がいます。機内ではナッツ類を召し上がらないようにお願いします」と。 飛行機は少なからず乗っているけれど、このようなアナウンス…

部屋にいる時にSiriが勝手に喋りだした理由

ミチコは思った。彼が出ていった部屋は思ったより寂しい。なくなったのは彼の荷物だけでなく、彼の存在だった。 彼は、テレビを見てはニュースに怒っていたし、YouTubeで面白い動画を見つけては笑っていた。当時は、うるさいと思ったこともあったけれど、そ…

WikipediaとSiriの限界

「ね。セレンディピティって何」と、女が尋ねる。 ベッドの上で携帯を見ながら気だるそうに男が答える。 「偶然の出会いってやつだよ」 「人との出会い?」 「人にも限らないんじゃないかな。仕事とか、探してるものとか」 「いじめられている亀を探してたら…

ツイッターで事故死を演出する男

ツイッターで死を演出するということを楽しんでいた。 たとえば、「このアニメが好き」という設定の人物を作る。そして、その設定に合わせたプロフィールを作り、ツイートを始める。そのアニメのことをつぶやき、そのアニメが好きそうな人をツイートする。食…

2人きりの部屋

男がドアを開けて中に入る。続いて女が「失礼します」といいながら部屋に入る。酔っているからか、足元がおぼつかない。 女はブーツを脱ぐのがめんどくさそうに、足のかかとでブーツをける。 男が先に部屋に入る。「コートかして」と男が女からコートを受け…

14106と言って

「14106」という言葉が世の中を騒がせるころ、僕は高校生だった。そして初めてのデートを経験することになった。 当時は、ポケットベルという数字を送り合う端末が登場し、学生たちはこぞって持ち始めた頃だ。それまでは、デートの誘いは、相手の実家に電話…

ポケベルが残してくれたもの

2018年12月に、ポケベルが終了した。1990年代の後半に流行ったサービスで、お互い数字を送り合うことができるものだった。とはいえ、ポケベルは数字を受け取るだけの機能で送ることはできない。だから、僕たちは公衆電話からその番号を送りあった。 ポケベル…

2050年、ついに他人の脳を体験できるように

2018年、Oculus Goが販売された。従来より廉価でVRを体験できるその端末によって、多くの人がVRを体験できるようになった。それによって、家にいながら、旅行を体験できるようになった。ジェットコースターも体験できるようになったし、ゾンビ退治など、現実…

割り切れない2人 - paymo

Paymoがサービスを終了する。「2人の思い出も終了するのか」と思った。 参考URL AnyPayのわりかんアプリ「paymo」がサービス終了、わりかん代金の請求は12月13日まで 彼女とは友達の紹介で出会った。5歳年上で、金融の仕事をする彼女。美味しいお店をたくさ…

2019年の抱負は「インターネットを使わない」

さて、信念だし、抱負でも考えるかな。 大げさなのは嫌よね。やっぱり気軽なやつを。絶対するようなことにする?じゃあ「息をちゃんとする」「ご飯食べる」とか?バカいってんじゃないわよ。 「しっかりとご飯食べる」だったらどう?小学校の書き初めじゃな…

下書きに残ったメール

下書きに残ったメールを眺める。週に何度かは見返して文章を修正するけれど、まだ「送信」ボタンが押されていないメール。切手をはられてまだ封をされていない手紙のよう。 毎回、見返すたびに「こういう表現がいいな」と書き直す。文章って本当に難しいな、…

今年の抱負の宛先

年始から、「今年の抱負」をFacebookなんかにアップして。誰も人の抱負なんて興味ないっつーの。抱負を書くくらいなら、自分の手帳にかいておけよ。 コメント欄には、「がんばってください」「いい抱負ですね」とコメントが並ぶ。 そこに取引先の相手の抱負…

lineおみくじ

もう幼い頃からの習慣で1月2日は家族で初詣にいく。車で30分ほどいった山の麓にある寺だ。かれこれ10年以上訪れているけど、そういえばなんのご利益がある神社かもしらないな。Wikipediaで調べればわかるのだろうけど、それで「増毛」とかの神社だったら嫌だ…

LINEでの挨拶と年賀状の挨拶の違い

新年をすぎると「あけましておめでとうございます」とLINEが飛び交う。 なぜ、この人は私のLINEのアドレスを知っているのに、Facebookメッセンジャーで送ってくるんだろう。あ、Facebookの方がパソコンから送りやすいからか。たくさんの挨拶を送るには、携帯…

囚人が、刑務所の中で一番使いたいインターネットサービスは?

その独房に閉じ込められた囚人たちは時間が余っていた。なんせ労働以外、毎日は同じ日の繰り返しだ。新しい出来事も起こらない。同じ日が、同じ時間が過ぎていく。 ただ、変化もある。話がうまくなっていくのだ。 毎日、同じ話をするにつれ、話術が磨かれる…

2025年、お礼を言わなくなった子供たち

2025年、新聞のある記事が世間を騒がせた。 「お礼を言わない子供たちが急激に増えている」という記事だった。「子供にお礼を言われたか」という定点観測の結果、ここ3年で50%もお礼を言われなくなったということがわかった。 新聞は、いろいろな仮説を検証…

音声起動

「米CIA長官、カショギ氏殺害の音声記録を確認=関係筋 | 」の記事を見て、ミキオは思った。 - ジャーナリストとして、これはヒントになるな。これは、カショギ氏は、AppleWatchか何かで音声を取っていたのだろうか。声を録音し、どこかに送っていたのだ…

Apple watchとタクシーアプリの位置情報が暴いた殺人事件

都内のアパートの一室で起きた話。その部屋では、ある女子大生が家にいた。なぜ家にいたのはわからないが、おそらく休日だったのだろう。あるいは大学生たるもの、家でダラダラしているのが本分だから、講義を休んで家にいたのかもしれない。あるいは体調が…

未来の美人の割合は、今の割合より多い?少ない?

- 100年後の日本はいまより美人が多いと思うか 「どうだろう。ハーフの人はきれいだというから、美人になってるんじゃない。今後、外国の人と結婚することも増えてくるでしょうし」 - そういう話じゃないんだよ。 「どういう話なのよ。メイク技術があがると…

夢で会えたら

「夢に会いに来て」というセリフや「夢みたい」という表現があるが、それは夢の良い面しか見ていない。夢が、目覚めない夢だとしたらどうだろう。それは、もはや悪夢でしかない。 それを体験したのは、旅行から帰ってきた直後のことだった。飛行機疲れもあり…

Spotify

「何を聞いているの」 私が勇気をもってきくと、彼がイヤホンを貸してくれた。耳にすると、なんだか軽快な音楽が流れてきた。 「AmPmって知ってる?」 知らないと答えると彼が言う。 「日本人のアーティストだけど世界中で聞かれてるの。でも、覆面で、誰か…

タクシーの中での電話

地中海のある島を旅行していた。その国ではUberは使えない。だからタクシーを使う。 時差ボケの頭をしゃきっとさせるように水を飲んで部屋を出る。ホテルのフロントに頼んでタクシーを待つ。タクシーを待つ間、日本で残してきた仕事のことを考える。距離が離…

嘘の代償

「男ともだち」という小説でこのようなエピソードがある。嘘をついた日の帰りは果物を買いたくなる、という話だ。 人は生きていれば大なり小なり嘘をつく。「友達と飲んでた」「ごめん、いま起きた」「道が混んでて」「ごめん。明日リスケさせてもらえない?…

hang in there

誰しも生きているとしょぼんとする時がある。 仕事で失敗した時や、好きな子からの約束が破られた時、あるいはお金をなくした時。あるいは、全部がいっせいに起こった時。 「なにやってんだろう」とつぶやく。「どうしてこんなことが起こるんだろう」と思う…

届いてしまったメール

年に1度だけメールをやりとりする人がいる。 年賀状ではない。お誕生のメールだ。相手の誕生日に僕がメールをして、僕の誕生日に相手がメールをする。1年に1度の往復。 そのフラジャイルで曖昧な関係は10年以上続いていた。 出会った頃のようにメールが届く…

合コンであったちょっと怖い話

今週のお題「ちょっとコワい話」 友達から「飲み会いかない」と言われる。よくあるコンパだが、今の時代「コンパ」なんて言わずに、飲み会という。 その日は特に予定もなかったし、何よりコンパは楽しい。昔はコンパは好きじゃなかった。女性全員と等分に話…

デートのお作法

「女性は、いろんなデートの仕方をしってるけど、男性は1つのデートのやり方しかしらないんだよ」 - どういうこと? 「デートは、だいたい男性がリードするじゃん。特に最初のデートは。 場所とか時間とか、お店とか。それに、待ち合わせをどこにするか、メ…